メディアの本質

連日テレビでは、国会議員の裏金問題などで騒いでいる。だがその裏で、一体何が行われているのかを考える者は少ない。今一度、このメディアというものの構造や正体を、冷静に考える必要がある。

そもそも日本においては、明治初期に新聞が誕生している。時代は明治維新や天災などなどによって世の中が激動しており、庶民の多くが情報を求めた。その時に、当時の政府要人が新聞の発行を始めたのが、新聞社の始まりと言われている。だが、当時は、政府の検閲を受けなければ発行できなかったため、政府にとって都合の良い記事しか書くことは出来なかった。実質、政府の新聞となり、世論誘導のツールとしての役割を果たしていったのである。つまり、メディアは政府の機関となっており、これは現代においても変わっていない。

現在、どのテレビも新聞も同じ報道するのは、記者クラブの存在が大きい。明治時代に結成されたこの団体は、大手新聞社やテレビ局の重要な記者たちが提携を組んでおり、政府や警察と結託して、情報を独占している。現在も首相官邸や警察署に記者室を所有しており、内密に協力し、出すべき情報や、報道しない内容などをすり合わせて情報を発信しているのである。どのチャンネルも同じ内容なのは、こういった理由があり、仮に政府に不都合な報道をすると、以降は締め出されてしまうようだ。だから、政府やスポンサーにとって都合のいい内容しか報道はされないのである。本来、メディアやジャーナリストというのは、政治家たちなどの権力者を監視するのが役目である。現在、話し合われているものが本当に国や国民にとって良い事なのか、不正を行っていないかなどを監視しなければいけないのに、蜜月な協力関係にあるために、中立な報道は皆無となっている。

このようなものを、多くの国民は妄信しているのである。テレビや新聞というのは、視聴率や売るためには手段を選ばない。コロナにしても、あるテレビ局は「国民に恐怖を煽って煽って、煽りまくりましょう!」と言っていたし、何か事件があれば、当事者のプライバシーも関係なく、事細かに報道する。そこにストーリー性を持たせ、視聴者に感情移入できるように報道しているが、これもメディア洗脳の一つである。芸能人の話など、ほとんどの人には関係のない話で、「けしからん」などと息巻いているものがとても多いが、それはかなりメディアに操られていると考えた方が良い。

日本は、海外の国々と比べてみても、メディアを信じる割合が非常に高い。未だに、「テレビや新聞が、嘘を言うはずがない」と信じて疑わないものたちが非常に多いのだが、第二次大戦中に政府の発表をそのまま載せ、国民を戦争に向かわせ、大きな犠牲を生んだのもメディアである。彼らは、一切、何の責任も取ってはいないことを忘れてはならない。現在も、中身は変わっておらず、もはや政府の報道機関と成り果ててしまってるメディアに、信頼価値はない。

メディアの言う真反対に真実がある、と考えて、俯瞰してメディアの情報に触れるぐらいが丁度よい。特に、人の感情に訴えてくるものは、気を付けた方が良い。

お問い合わせフォームはこちらお問い合わせフォームはこちら
タイトルとURLをコピーしました