荒れた家

ある待合室で待っていたところ、隣にいた私と同年代ぐらいの女性たちが、大きな声で話していたのが耳に入ってきた。
自分がリウマチで入院している間に、ご主人が隣人の未亡人と浮気をしていた、という。そのことをご主人に詰め寄ると、怒って暴力を振るわれた。日常的に暴力を振るう人らしく、暴れると手が付けられず、周囲に助けを求めていたようだ。
その浮気相手も、自分が悪いことをしているとは思っていないらしく、その奥さんに宣戦布告のような態度を取ってきて、そのことがまた悔しくて悔しくて仕方がない、と言っていた。
他にも人がいる中、そのような話を、わざわざ周囲に聞こえるような大きな声でしなくても良いのではないかと思ったが、どうもそれらの家の先祖が、私に窮状を訴えたくて、わざと耳に入るように話をしたようだ。
目を閉じると、彼らの過去世からの因縁が垣間見えてくる。それ以上に、彼らの家の先祖が荒れているのが理解できる。仏壇やお墓はあるようが、形だけの供養しかしてもらえていないことに、大きな不満があるようだ。先祖たちは訴え続けているが、気づかないために、霊障はどんどんエスカレートしている。このままいけば、いずれ絶家への道を辿り、先祖ともども彷徨う事になるだろう。
このような話は、特に珍しい話ではなくなっている。程度の差はあれ、このような荒れた家が、ほとんどとなっているのである。先祖の浄霊に気が付かなければ、淘汰されていくことになるだろう。