東京オリンピック

IOCのバッハ会長が15日、来日した。来年の東京オリンピック・パラリンピックの準備状況を話し合うため、とされている。菅首相との会談では、バッハ会長が医療用のマスクを着けていた。対する菅首相は通常のマスクで、さらに握手を求めようとして、バッハが驚き、急遽タッチするシーンが話題となっていた。会談では、菅首相は「人類がコロナに打ち勝った証として、復興オリンピックとして、開催を実現する」と言った。これを聞いて、多くの人は驚いたに違いない。
そもそも、現在は、コロナ禍の真っ最中である。ワクチンはおろか、治療薬も完成には至っていない。ヨーロッパでは第2波が深刻で、感染が爆発しており、夜間外出制限やロックダウンが行われている。日本でも第3波が襲い、感染者が増大しており、医療現場がひっ迫してきている。このような状況で、なぜコロナに打ち勝った証と言えるのか。そのような現実離れした発言に、国民は呆れ果てている。
そもそも、バッハ会長が医療用のマスクを着けていることが、コロナに対する危機感の表れでもある。日本の政治家たちと違い、世界の現状を理解しているからこそ、あのようなマスク姿なのだろう。おそらく、開催中止を言いに来たと思われるが、まだ日本側の利権の整理が終わっていないのか、株価を維持するためなのか、中止は未だ口にしないようだ。
今後、インフルエンザの流行に伴い、さらにコロナ罹患者も増えるだろう。その時にようやく、中止を宣言するのかもしれない。しかし、多額の税金が投入され続け、利権だらけで国民の興味もなくなってきているオリンピックは、早々に打ち切った方が得策だろう。今後は、オリンピックの存在意義も見直されてくるだろう。