五島の旅② 1日目の後半

それから長崎港に着いた。港では、離島に行く人でごった返していた。11:30にフェリーは港を出た。高速船では、いたって波が静かだった。よりによって、昨晩、1時間で120ミリの猛烈な雨が降って、道路が土砂災害になっている、という内容のNHKのニュースが流れた。港へ着いたら、レンタカーで島を1周する予定になっていたが、変更しようと考えていた。そう考えている内に、五島の福江港に着いた。
港では、レンタカーを経営している会社が、ホテルやツアーも行っており、半日のバスツアーに参加することが出来た。隠れキリシタンの島というので、余程の田舎かと思えば、小笠原より遥かに進んだ街だった。小型の観光バスだったが、若い女性のガイドが、明るくて楽しい旅となった。
最初の案内は、殉教者の天主堂だったが、やはり暗く重いものを感じた。それに対して周囲の風景が明るいのは不思議といえば不思議な感じもした。
あぶん瀬
そして、沖縄風な武家屋敷通りを抜けると、美しい海岸に出た。やがて、バスはあぶん瀬溶岩海岸に出た。海岸の手前に見晴らしの良い公園があり、反対方向に半円形の山・鬼岳がある。この火山の爆発によって、溶岩が海岸へと流れ込んだという。小さいながら非常にまとまった島と言える。隠れキリシタンの里というイメージは覆され、道徳の行き届いた親切な街なのである。鬼岳の周囲は、ゴルフ場があり、美しい空を観察する天文台もある。
ニュースで報道するような災害など全くなかった。バスは、街中を走っていると高校の体育祭が終わった後だった。ガイドは「こちらの学生は、人には親切にするようにという教育がされている」と言った。こういう島は、いずれ栄えるなと感じた。そして、バスは宿泊するホテル前に到着した。