生霊について
昔から生霊の怖さは良く知られている。
源氏物語の第4話「夕顔の巻」で『前の東宮の未亡人・六条御息所(ろくじょうのみやすどころ)のもとへ17歳の光源氏が通っていたところ、途中乳母の病気見舞いに訪れた源氏が、隣家の美しい夕顔(ゆうがお)と出会う。その後、お互いに身分を隠しての逢瀬を重ねるが、二人で廃院を訪れ過ごしている中、夕顔が急死する』と言うこの下りは、まさに美しい夕顔に嫉妬した未亡人・六条御息所が悪い生き霊を送り殺害したという内容の話である。
嫉妬心の強い日本人は、この生霊を強く出す傾向にある。自分が良くなりたいのであって、他人が良くなっては困るようである。だから、生霊を受ける側は、右肩が重くなったり、おなかに急な痛みを感じたりするのは、たいていは生霊を受けたと思って良い。男女関係で苦しむ時は、生霊を何らかの形で受けている。