欲と無欲

欲の追求は、ともすれば落とし穴が用意されている事が多い。現在の芸能人や政治家、占い師などのほとんどが、この類に当てはまる。スポーツ界は特に激しく、戦国時代の下克上を起こすようなものばかりである。
スポーツ選手の殆どが、体の一部を極端に鍛え上げた結果、その代償を授かる事になる。しかし、エゴで鍛えた体も、その衰弱にはどうすることも出来ない。体の一部は、脳の一部を鍛えただけなので、脳の他の細胞は不活発になってしまう。したがって、バランスの良い脳細胞にはならず、稚拙で未発達な大人子供となる。彼らが運動をしている姿は、感動したりはするが、いざ彼らに話を聞いてみると、心のバランスが劣っていることが分かるだろう。
医者や教師、学者もこのようなことが当てはまる。ただ、芸能人やスポーツ選手の欲の追求は、子供の見本になる事が多い。だが、そのようなもののテレビのインタビューでは、あまりに子供のようで礼儀を知らない。子供達が見て真似をしていることなど理解をしていない。茶髪、銀髪、金髪をしていることが、彼らの欲の表現であり、見本になっている。世間の言葉遣いの乱れ、服装の乱れは、彼らが率先して行っている事に何も気がついてはいない。
欲の追求は、欲の核心に哲学が備わっていなければ、ただの欲に過ぎない。欲が利己的なところから脱して、一般的な奉仕の見解に達した時、無欲の光が見えてくる。そこに達した時、自分の立場と先祖供養の大切さが理解できる。

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