3日目 後半

ニューカレドニアは、小さな島がいくつかある。その中でもダイバーに人気のあるのは、クロワッサン島という小さな島付近である。ここには様々な魚の宝庫となってサメやウミガメ、多種の魚が群れを成して泳いでいた。
ブリほどの大きな魚の群れが、私の目と鼻の先を泳いでいたのは感激だった。彼らの眼は警戒心に富んでいるが、ダイバーが余程接近しない限り、逃げることはあまりない。むしろサメなどから保護されるという安心感があるようだ。
サメというのは、地上の動物でいえばチータに近い。潜水艦のような肌は、水族館で見るより存在感があり非常に芸術的な動きがある。人間もサメも魂は同じ丸い形をしており、器の違いだけだろう。ただ、かつては人間だった魚も多く、タイ以上に大きく赤い魚は、私がカメラを向けて接近しても、目をキョロキョロさせるだけで全く逃げようとしなかった。
「かつて人間だった時のことを語っていた」
それは、流罪でこの島に送られ、溺れて亡くなり魚としての転生を何度も繰り返している、という内容の話だった。この時点で私は気が付いたのではなく、こうやって記録として書いてゆく内に、はっきりと解釈できる場合もある。

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