世界遺産

『 7/5のコラムで星椎先生がエジプトについて述べられていました。今回もタイムリーに取り上げて下さりましてありがとうございます。

星椎先生は著書「ソウル・トリップ」でのエジプト旅行体験記にて、遠からず現在の状況に陥ることを見抜いて警告しておられました。ギリシャ危機の時に「ソウル・トリップ」でのエジプトの記述が脳裏をよぎりました。最近ニュースや新聞等でギリシャ情勢が報道されなくなりましたが、決して良い方向には向かっていないのではないかと思います。

たとえ大いなる歴史的遺産があっても、国民の意識が堕落してしまうと、エジプトやギリシャに限らず、どの国でも凋落と衰退の道をたどってしまうと何年も前から警告しておられたのです。

父親と食事中にテレビのニュース番組を見ていて、父親がデモに参加している人々を見てつぶやいたことが印象に残りました。「この人たちは、日頃一体何をして生計を立てているのだろうか…?」 』

 

世界遺産は、観光としてみる価値は確かにある。そして、そこに群がる怠け者が増加し、国全体に新しい国としての産業を生まなくなってゆく。

ドイツでは、有名な大聖堂や観光名所には、必ず道化師がいる。そして、足元にお金を入れる箱がある。それは面白かった、というお客さんからの見返りである。

私が幼い頃、八幡製鉄所の創業記念として毎年11月17日を皮切りに3日間、大規模な露店や催し物が開催された。現在も行われているが、その頃現れるのが、片足で全体が包帯で覆われた軍服姿の男だった。戦争で足を無くした男性を行列で歩く客たちは哀れと思い、お金を安いアルミで作られた皿の中に入れていた。私は遠目で不思議な人もいるものだと、眺め続けていた。もう夜の11時ころには、人もまばらで彼も帰る用意をし、お金を財布に入れ両脇に松葉杖を入れ歩き始めた。その様子を見ながら、少し後を追ってみた。すると、草の影あたりからゴソゴソし、普通の服に着替え、両足で歩いて帰って行った。

「あいつは偽物だ!」と私は感づいたのだ。それ以来、あんな偽物が大勢いることに落胆した。すると、最近の東ヨーロッパの映画にそれに似たコミカルな映画があった。人間のすることは、何という誤魔化しで生きて行くのだろうか、と思ったものだ。

物乞いでは、ペルーもいたしインドや中国にもいた。しかし、エジプトの怠け者は、質がかなり違う。強引で盗賊のようである。世界遺産も、観光客がいなければ、国としての収益がない。デモを起こすことによって、彼らは自分で自分の首を絞めつけている。過去の先祖が築いた世界遺産も、若者の努力が無ければ、誰も近づかなくなる。世界遺産はいずれ風化する。その修理費をどうやって維持するのかも、このエジプト人には分かってはいないようだ。

 

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