霊界の怖さ

以前、霊界へ送りこんだ人が、その霊界の力を利用して、現実に地球で生活している孫に多大な援助を許可なく与えていたことが発覚した。 霊界からの援助に当たっては、上層部に懇願し許可を得なければならないシステムが霊界にはある。しかし、苦労をして霊界へ上がる一般のものとは違い、こちらで申込者に応じて一気に幽界から霊界、或いは地上界から霊界、餓鬼界から霊界、と本人には予期せぬ霊界への誘導なために、荘厳な霊界の礼儀を弁(わきま)えないものが続出しているようだ。 このような折に、「浄霊しているのに何故親族のお年寄りが腸閉塞で緊急入院なの」と問い合わせがあった。 私もおかしな事態だなと考えた時、その夜、正確には朝の起きる寸前に夢を見せられた。それは、鮮やかでゆっくりとした映像だった。 その人物の二人の孫の頭脳に試験の答えやエネルギーを与え、孫の希望する大学や就職に合格を与えたのである。当初は、浄霊のおかげと親族は喜んでいたが、私やスタッフは、おかしいと思っていた。 その孫は、「おじいちゃんから答えを教えてくれる」と言っていたらしい。それは、不正だと私は理解していた。霊界がよく認めたな、とも思った。 昔、オリンピックで10代の水泳選手が金メダルを取ったことがある。それ以後は、芳しくない成績で、いつの間にか名前が消え、現在幸せな結婚をしているようだ。 そのオリンピックの時、彼女の泳ぎを後ろから押している老婆の姿が見えた。霊界へは行っていない老婆だったので、咎(とが)めはなかった。しかし、老婆の徳の分まで彼女が持って行ったのだな、と理解した。 だが、今回は霊界での不正である。その霊界にいた父親は、一気に霊界から落とされた映像が入ってきた。すると、地上にいる親族の老婆の弱った腸を右手で掴んでしまった。元々弱かった老婆の腸は、塞がってしまい、緊急入院となった。そして、腸の切断によって、老婆は回復した。だが、その父親は腸を握りしめたまま奈落の底へ送り込まれた。 「あー」という空しい叫びが小さく小さく暗闇に響き渡っていた。 そんな夢だった。実にリアルで鮮やかな夢だった。 私の知らない所で、このような霊界の裁きが起きているのも事実だろう。そう考えれば、ゆっくり吟味をしなければならないのだろうが、極端に大勢の申込者が来ないのは、そのためなのかも知れない。ただ、礼儀のない人やお金で物を言わせる人、傲慢な人、無神論者、などは申し込む前にこちらからお断りをしているのが、こちらでの最大の防御になっている。 霊界の怖さをじっくり考えてみた時、私自身、霊界に多大な迷惑をかけているものなのかもしれない。