錯乱した人

トランプの補佐官であったオマロサ女史がこの度、首席補佐官によって解任されたことをきっかけにトランプについての本を出版した。彼女とトランプは15年に亘る師弟関係にあったが、それを反故する内容の本のようだ。
世界の見本にならなければならないアメリカの民主主義が、今まさに崩壊の時期を迎えようとしている。その危機を伝えるための本でもある。白人至上主義と言っておきながら、黒人の相談役をそばに置いていた矛盾を抱えるトランプ。もはや、「裸の王様」になってしまった。
同じ黒人でもオバマを嫌うトランプ。ここにも人種的な先祖の問題を大きく抱えるアメリカ社会が見えている。どの国も自分が一番と思っている以上、差別は無くなることがない。
こんな狭い日本でも差別はある。戦国時代に、豊臣秀吉は、朝鮮から奴隷や陶器職人を連れてきた。陶器職人は、佐賀の伊万里焼などの高度な陶器を推進したということで、珍重された。奴隷は、その名の通り、戦いで一番先に配置する犠牲者であったり、糞尿の仕事に携わる最低の仕事をさせられていた。このことが現代においての部落を形成していたことによる反発となって、部落解放の運動を招き入れた。韓国人が、慰安婦問題を取り上げるのは、根本的に日本の差別に根があるのだと気づいて欲しいからでもある。ここでもやはり先祖との深いつながりが良くも悪くも起因している。
ましてやアメリカの巨大な人種の坩堝では、このような問題は日常茶飯事である。元々、アメリカには原住民がいて、そこを追い出して街を築いたのは、ヨーロッパ人である。本来から言えば、原住民が位としては一番上にいなければならないのだが、勝手な移住法によって砂漠の居留地に追いやられ、寂しい顔をしている。少し彼らと話したが、先祖の意識より宇宙の星々が見えた。笛の音一つにも愚かな人間の心を唱えている感じだった。
トランプもこのような大きく矛盾した中で生活しているので、動物の「雄叫び政治」を行っているのであろう。その貧相な政治手法に国民が飽き飽きしているし、混乱が生じ始めている。
彼女は、トランプのことを「嘘をついたり自画自賛するのはいつも自分をよく見せるためだ」「オバマ元大統領のレガシー(政治的遺産)を潰したがっている」「精神状態が衰退している」とも言っている。
昨年の9月20日にハリケーン「マリア」がプエルトリコを襲っても、現地視察に行かなかったことで、人間性を疑われている。ひとつはトランプ自体が、亡くなった強い霊たちが襲ってくるのを怖がってもいる。
彼が最近、日米首脳会談で口にした「私は真珠湾攻撃のことは忘れてないぞ」と言ったオフレコが公になったのは、日本軍が暗号解読できなかったのはナバホ族の言語を使用したからだと、口癖のように言っていた自慢話が、つい安倍首相の前で口を滑らせてしまったからだという。
単細胞な男だけに先祖の言葉が伝わりやすい脳細胞の仕組みになっている。
要するに、この著者は、この男が世界を振り回すので十分注意をしてくださいと唱えている。