釧路 2

極端に寒いと予測していた釧路の天気は、朝から快晴で雲一つなかった。しかも、外気は11度と考えられない陽気になった。朝の10時前に車で出発し、約1時間ほどで釧路湿原に到着した。カラマツと白樺が、白い雪化粧の原野にとてもよく似合っていた。全体に高い山がなく、なだらかな雪景色なので解放感が漲ってくる。
鶴の餌場に到着すると下は川が流れ、上流には数十羽の鶴が群れを成していた。橋の欄干には、カメラマンが数十人いた。鶴の数よりも多かった。カメラマンは、餌を突くツルよりも飛び立つ瞬間を写そうと息を凝らして待っていた。
さらに私は場所を変えて、鳥居村に行った。大きな木の柵の向こうには鶴が30羽ほど寛いで餌を食べていた。餌付けをしているので、鶴は人を警戒しなかった。そこには鶴の餌付けを数十年やっている老人がいる。その老人は、鶴の気持ちをとても理解しており、「僕はこんなに綺麗なんだよ」とか「僕の美しい姿を見せてあげるよ」とか言っているそうだ。
確かに前世が人であったり、宇宙から来ていたりするので、それは間違いないだろう、と思った。この老人の説明を地元の人は滅多に見ることはないそうである。
そういう意味で、私は良い時期に来たと思った。空は晴天で、美しい羽根の白が雪景色にぴったりだった。私はアイヌの神や地球の神に感謝した。

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