野村監督の死

一生を野球に投じた監督だったが、84歳で亡くなった。虚血性心不全というのは、2017年に亡くなった妻・沙知代さんと同じ病名である。彼女が亡くなってからは、彼女の霊が、野村氏の背後にぴったりと付いて離れようとはしなかった。彼の意識は、沙知代さんが生きている頃から彼女の洞窟の中に棲みついていた。つまり、隠れ処として彼女の存在があった訳で、彼女が亡くなってからは、その隠れ処が無くなったために、生き甲斐を無くした男でしかなかった。私から見れば、夫唱婦随だったというより、ヤドカリの殻が彼女で、中の生き物が監督だったように思える。二人は、ある程度一生懸命に生きて来たので、これからは、三途の川をわたり、幽界へと行くだろう。しかし、霊界へ行くには、相当の時間がかかりそうだ。それは、先祖の供養が、しっかりと出来ていなかったことによるだろう。