過去世での縁

  『 ありがとうございます。
ところで元親友について詳細を報告し、浄霊を申し込みいたします。
元親友はガンで亡くなっていたことが分かりました。
高校の同窓会名簿が届いてから2ヶ月近く、9月に入り、ふと思い立って開封して元親友の名前が物故者のところにあるのに気付きました。
また、在校中にお世話になった先生方が何人も亡くなられていたことにも気付かされました。
同窓会名簿を開いたのも何かの虫の知らせのように思えました。
地元にいる友人に数年ぶりに電話しました。友人も彼が亡くなっていたことを知っていて、通院していた病院で偶然出会った同級生の医師から伝え聞いたとのこと。
詳しい時期は教えてもらえなかったけどガンで亡くなったとのことでした。
一度袂を分かったとはいえ、私はショックとさみしさを隠せませんでした。
それでも私が彼のご供養をお願いしようと思ったのは、前世で何らかの関わりがあったのではないかと思ったからです。
彼とは高校時代に出会った親友でした。
中学時代は周りから卑下され色眼鏡でしか見られなかった私を、一人の人間として接してくれました。
彼の両親は神戸に本部がある新興宗教の熱心な信者でした。
彼は最初のうちは反発していましたが、某旧帝大入学後に挫折しかけたことが影響したのか入信しました。
入信後の彼は大変な真実でも発見したかのように熱心に話していました。
私も間もなく入信しました。現状を変えたい一心だったと思います。
大学卒業後の彼は大学院に進み研究者として歩み始めました。
その後仕事も順調で結婚して新居を構え、夫婦で我が家に来るたびに「霊○会で先祖供養を進めてきたおかげ」と熱心に話していました。
ところが2~3年後、彼に家庭のことを尋ねても言葉を濁すようになり、「お墓や仏壇よりも大事なのは霊○会の祭壇とお経巻」とか「とにかくいちばん大事なのはお経巻」などと、一種の原理主義思想の様相を呈してきました。
一方で彼のご両親は、霊○会の祭壇もご先祖様の仏壇もお墓も、等しく大切にお祀りしていました。
私の母親が亡くなってから1~2年して、彼から離婚したと告げられました。
確か前妻と義両親始め家族と霊○会への取り組みについて揉めて、ついに四面楚歌な状況になり自ら家を出たと聞きました。
一体我が家に来て熱心に説法していたことは一体何だったのか!
私は頭の中でそれまで信じていたことが音を立てて崩れていくのを感じました。
我が家に来た彼を死んだ魚のような目で見ていたと思います。
その後、幾つかの出来事があり、どうしても譲れないことが起きたので、完全に私の心は彼から離れていきました。
高校時代に彼から受けた恩など何処かに吹き飛んでしまっていました。
ある時、彼から謝罪の手紙が届き(私は殆ど読まなかった)、その後彼から電話で仲直りをして欲しいと告げられました。
彼が電話をかけてきたのは明らかに駅の構内からでした。
私は毅然と断るつもりでしたが、ここで自分が断ると彼がホームに飛び込むかもしれないと思うと断ることが出来ませんでした。
その後仲直りしようと努めましたが、やはり心の中でくすぶっていたわだかまりを収めることが出来ず、数年後のある時、彼が再婚後の夫婦で尋ねてきたときも玄関の敷居をまたがせず、その後掛かってきた電話で毅然と絶縁を伝えました。
今から思うと、私のご先祖様は霊○会の先祖供養では成仏出来ないことを早くから見抜いていて、私に霊○会と彼との人間関係から早く足を洗って欲しかったのではないかと思います。
彼は「霊〇会が先祖供養であり宗教ではない」と何度も繰り返し述べていましたが、正直言って詭弁に過ぎません。
何より霊〇会入会は断固として断り、友人関係に宗教を持ち込むべきではなかったと後悔しています。
それでも彼のご供養をお願いしようと思ったのは、彼の母親から「私と彼が前世で何らかの関わりがあったと思う」と過去に告げられたのを思い出したからです。
でも、当時はそんなこともあるのかなと真剣に考えていませんでした。
星椎先生の著書から、現世で出会った人々は多くの場合、自分自身の過去世で何らかの関わりがあり、自分自身の前世での行いについて考えさせられました。
前世で彼とは意気投合しながらも、歳月の経過とともに互いの考えの溝を埋めることが出来ず仲違いし敵対してしまったのではないかと思います。
私は現世でも結局同じ轍を踏んでしまいました。
ただ、私は相手の目を見て面と向かって話せない癖がありました。
もしも生前の彼と再会したとしても、避けていたと思います。
星椎先生からオーラを厚くする儀式をして頂いてから、次第に相手の目を見て面と向かって話せるようになってきました。
一方で死後の彼は私を頼って憑依していたのではないかと思います。
私に憑依してからは星椎先生の浄霊の儀式にも接し、私自身の考え方にも様々な形で影を落としていたと思います。
同窓会名簿で彼の死を知ってから、時々左側に気配を感じることがありました。
それ以前に左の太ももに冷たさを感じることが時々あったので、ずっと私に自分の存在に気づいて欲しいと訴えていたと思います。 』

  

星椎水精先生のコメント

はっきり言って、このような宗教は、霊界というものを知らせる入り口でしかない。先祖供養と言うが、形式を言ってるだけで、実行力が全くない。仮に、そういった新興宗教の創始者と私とで同時に浄霊をした場合、霊感のある人なら、創始者が何もできないのに対し、私が数秒で数万体の霊体を霊界へと上昇させるのが理解できる筈である。
悲しいことに彼らは霊界がどのようなものかを全く理解していない。彼らの形式的なものだけで、全ての人が救われるものなら、そのような宗教はもっと広範囲に広がりを見せている筈である。先祖供養は、間違っていないが、本物なのか商売として行っているだけなのかが問題である。
友人の心のすきを狙った宗教には、同調する大きなものが共通して存在する。言葉だけで説得する力を持っているので、甘い言葉には気を付けなければならない。迷走した最後の風景は、深い谷底が見える崖っぷちだった友人は、何度も何度も同じ過ちを繰り返し、先祖の憑依を背負ったまま亡くなった。そして、今度は「助けてくれ」と懇願しにやってきた。
確かに前世での交わりはあったようだが、それほど重要なことではない。ただこの友人は、人間としての生まれ変わりは、非常に難しいだろう。霊界での厳しい選択が待っている。