萩の町

萩の町 土日を利用して、萩(はぎ)の町を訪れた。萩は山口県にあり、小京都とも言われている。明治時代に長州といわれ、木戸孝允、高杉晋作、吉田松陰などの著名人を輩出している。40年ほど前に来た時とほぼ変わらない風景は、小説を書いていた当時を思い出す。その当時書いた短編は「おこぜ」というタイトルだった。懐かしさと同時に、変化のないこの土地に奇妙なタイムトラベルを味わっている。違っているのは、従業員の中に中国人がいて、片言の日本語を話し、奇妙な笑顔を作っていることであろうか。「わたし、ここで1年ほどたちました。とっても良いです」とすぐに、中国人と分かる。韓国人と違う柔らかい波動は、同じ星から来たという先祖の類似がそうさせるのだろうか、不思議な安心感を覚えた。
ただこの長州藩という名残りは、現在も続いており、近代的な建物や道路を除けば、依然として幕末の志士たちの霊が、そこはかと存在するのが理解できる。彼らが、この街の近代化を拒んでいるのかも知れない。