理髪店にて

晴れた午前中に理髪店に出かけた。寂れた商店街の中央にある理髪店は、お客が一人しかいなかった。頭を整えてもらう内に隣にお客が座った。袈裟を着ている。近くの寺のお坊さんだろう。すぐに、女性がバリカンで頭を刈っていた。彼はだみ声で店員に話しかけた。その波動から、お金に汚いお坊さんだと分かった。更に、黒い袈裟には、何やらいろんな家の霊たちがしがみ付いている。檀家の家々の先祖たちが助けを求めているのだろうが、そのお坊さんは、少しも分かってはいない様子だった。いずれ檀家もいなくなってしまうと、このお坊さんはどうするのだろうかと考えさせられた。