深夜の学校

『  これは、僕が通っている高校でのこと。 一つ上の地元の先輩と夜9時頃に集合し、遊んでいたある日。ワイワイやってたんですが、0時頃ですかね…流石に疲れて来まして。 そこで帰ろうという話になればこんな体験をしなくても済んだのですが、喋り足らないと言うことで僕の通っている学校の部室の何処かに忍び込む事にしました。ということで管理人すらも帰った深夜1時。僕と先輩は車道から目撃者がいない事を確認し、門をよじ登りたまたま開いていたとあるクラブの部室へと侵入を成功させました。 そして一時間程お菓子を食べながら喋り…深夜の2時過ぎでした。…ズゥー……ズゥー……微かに何かを引きずる音がする。ズゥー…ズゥ… 明かに近づいて来る音。僕たちは真剣に焦りました。まだ誰かが学校に残っていたのか…!? 僕は当時成績がもの凄く悪く、ばれたら留年は免れないと思ったのです。

でも、その心配は無かった。その音は生きている人の出した音では無かったから。しばらくすると、足音がピタッと止まる。そしてガラスが割れて鉄格子だけが残った窓の格子の間をスゥーっと白く長い髪の老婆のような女が通っていった。なんだったんだ今の?まさかまた霊?勘弁してくれよ…すると2回、3回。その老婆は部室の前を行き来している、何かを探すように……

最近霊感が無くなっていたので久しぶりの心霊体験。しかもその霊に加え、ズゥー…ズゥー…って事は地面這い回ってるのがいる。

知ってますか?一番危ないのは這い回る霊なんですよ。悪霊は魂が地獄へと引かれるため、這い回る形になるのだそうです。

やっべえのが来たな…

部屋は個室。逃げ場など完全にない。

「よし、逃げるで…」

奥の窓を指差す先輩。霊感ゼロの先輩にもその話は以前教えていたので表にいるのは相当危ない奴だということがわかったのでしょう。雰囲気が半端じゃなくやばかったし、とりあえずその窓から木を掻き分けてでも逃げる事にしました。

窓からその部屋を抜け出し木々を掻き分けやっとの思いで門にたどり着いた僕たちは後ろを振り返り、信じられない光景を見ました…

部室は2階建てなんですが、その2階から僕たちを老婆が見下ろしている。

そして距離はあったが這い回る「何か」が物凄いスピードで僕らに向かってきていた。

身長180の先輩は腰が抜けて上手く門を登れない。必死で引っ張りあげて脱出したとき、門にその「何か」が物凄い音を立ててぶつかりました。

もうガッチガチに体が凍り付いてしまって、僕たちは「それ」とモロに目を合わせてしまった。

マジで怖かったのはその顔が白髪の老婆だったこと。

そう2階から見下ろす老婆と全く同じ顔だったんです。

飛ぶように自転車に乗り逃げました。たまたまか知らないですが部室の前のウォータークーラーの洗浄中のランプが点灯し、5回点滅してました。出つづける水の音が凄く気持ち悪かった。

「またきてね」って事でしょうかね…   (「恐怖体験実話集」より)  』

 

深夜の学校は、深夜の墓場と同じように、肝試しによく使われる。施設としては広いだけに、昔の墓所が少なくとも10ヶ所以上はあったようだ。当時の墓所の移築は、殆どお断りもなく移動しているので、ブルドーザーやトラックは、そこにあった古い骨まで踏み潰している可能性が高い。このような場所では、霊たちも移動せず、憑依や霊現象で威嚇をしている。つまり、霊たちが「俺たちの存在を認めろ!」と言うのである。この現象は、霊の鎮魂をしない限りは、永遠に続く。(星椎)

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