沖縄

金曜日から写真撮影のために沖縄の慶良間(けらま)諸島まで行ってみた。 沖縄は久しぶりだったので、戸惑うことが多かった。夏休みだったこともあって、空港は羽田並みに子供たちや外国人でごった返していた。タクシーを使う手段もあったが、今回は、レンタカーを借りる手続きをしていた。ところが、レンタカーを借りるのに100m近くの行列となっていた。しかも、それは一社だけではない。5社以上のレンタカー行きのバスが次から次へとピストン輸送だった。 「この時期に来るのを間違えた」と思った。レンタカー行きのバスの中では、満席で、しかも躾の出来ていない親と子の会話で気分が悪くなるほどだった。 那覇市内は、渋滞が日常茶飯事で、道路整備が追い付けない状況だった。車間距離が殆どないので事故も頻発していた。10年前にインターネットの関係でゆっくり那覇市内を見ていたが、そののんびり感が最早なかった。 レンタカーで高速道路の北の端まで行き、そこから青の洞窟まで行く予定だったが、案内先の店が電話番号と土地の場所に食い違いがあったために、カーナビで行くことが出来なかった。しかし、そこで見せられたのは、美しい沖縄のイメージとはかけ離れた、石切り場とセメント工場だった。そして、米軍の航路優先から一般の飛行機は、低空飛行を余儀なくされ本土内は、飛行音が非常に大きく感じた。 そして、どの海岸も、なぜか血なまぐささが残っているのは、浄霊という私自身の生業(なりわい)からきて感じるものなのかも知れなかった。高速道路から見る嘉手納基地も、北朝鮮との兼ね合いから活発化しており、核が保管されている地下施設にも防御と攻撃の体制は、すでに出来上がっていた。 表向きの観光地としての那覇には、裏の米軍施設が、大きなうねりとして動いていた。片や戦時下での死体の散乱の後の傷口は、未だに消えておらず、渋滞のさ中に軍服姿の日本兵の霊たちと戦車や爆撃音で複雑な光景を、私自身の心の奥まで感じさせていたのである。