世の中で歌われている歌の中には、霊が宿っているものがあることに最近気がついた。

「百万本のバラ」という歌の歌詞を見てみると、ロシアの貧しい画家が、自分の絵を描く道具や絵を全て売って、美しい女優が泊まっているホテルの前の広場にバラの花を買い、広場を埋め尽くしたらしい。女優がある朝、それを窓から眺めて、金持ちのいたずらくらいに考えていた。画家は、窓から眺める女優の顔を見ただけで満足した。女優は翌日、ホテルを出て行き、画家はいよいよ貧しくなっていった。

この後のことは歌詞にはなかったが、飢えで病気になって亡くなったようだ。亡くなってからも、行き場のない霊は、この歌の歌詞に入り込んでいる。体中冷たくなるほどの悲しみが伝わってくる。この霊は、この歌に描かれた映像の中で苦しみながら、今現在も住み着いている。

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