奄美大島 1日目前半

日本中を旅する中で、どうしても気になる大きな島へ行って見たかった。それは、奄美大島だった。令和元年8月10日に訪れた。しかし、空港を着陸寸前で奄美を見た景色は、ひどく荒れた海だった。実は、台風9号が沖縄の先島諸島を襲い、通り過ぎたと思ったのだが、台風の余波は、午前中から午後の遅くまで続いていた。ダイビングをと思い、予定していたのだが、現地で申し込む予定が、2、3日の激しい時化で船便すら欠航しているらしい。
予定していた現地のレンタカーを空港で受け取り、まずは、ホテルまで直行するしかなかった。カーナビが殆ど案内を出さないので、急遽電話で問い合わせると、信号があまりない田舎では案内はなく、街に近づくと声が出る、というので、少し街になると、確かに案内が始まった。
奄美大島1h= 北にある空港から南の端にあるホテルまで約60キロ、2時間半はかかるという。確かに道路は、整備されているが、何度も山とトンネルを通過するのは、どの島も同じだなあという感じだった。しかし、山の木々は、鬱蒼(うっそう)とした、まるでジャングルのようだった。霧が立ち込めると、異様な南方のジャングルを感じさせる。幻想的で非常に不安な気持ち、と同時に何か温かい人間味がその風景を漂わせてもいた。
北にある屋久島や種子島とも違い、南の沖縄とも全く違う風景。確かに沖縄のように観光地化されてはいない島で、ほぼ自然に近い島と言えるだろう。不思議な飛行機の、それも戦時中の飛行機の音とともに、飛行機から落とされた爆弾の音も遠くに聞こえる。戦争というのは非常に厄介な出来事なのだが、日本の兵士たちの霊は、霊ゾーンで佇む冷たい霊とは全く違って、非常に温かく優しい充実したものを持っている。