奄美大島  3日目

台風9号が、あと2日もすれば西日本を襲うと言う報道がテレビをつければ必ず伝えられる。奄美は、鹿児島放送なので、北九州と内容は殆ど同じである。50年前なら言葉は分からなかったが、最近はどこも標準語である。その分、生活はしやすいが、行動は非常にお粗末である。特に車の運転は、結構危険といえよう。小型車や軽バン、軽トラックを運転する人が、どう見ても高齢の女性が多い。のろのろと走っていたかと思うと、急に割り込み、方向を転換する。彼女たちの運転を見ていると、前しか見ていない。一般的に深夜の道路で彼女たちが運転していたら、クロウサギの飛び出しに注意!と書かれた道路では、どのような事故になるのだろうか。私から見た彼女たちの背後から、馬車を操る馭者(ぎょしゃ)のような先祖がびっしりくっついている。滑稽な姿でもある。ただ、お年寄りに道案内をしてもらうと、優しい波動で、丁寧に説明してくれる。本当に不思議な人種である。
さらに、飛行場へゆく手前で、かなりの渋滞になったが、その原因がパチンコ屋だった。お盆で楽しみのない老若男女。奄美で一番美しいと言われた国直(くになお)海岸でも人気はなく、その美しさで有名な「あやまる岬」でも退屈そうな親子が、海にも入らず時間を浪費しているようにしか思えなかった。この人たちが、沖縄以上に観光地化するエネルギーは、まず無さそうだと実感した。先祖たちも「これでいいのだ」と言っていた。
クレーター ただ最後に一つだけ不思議なものを発見した。それは、奄美市を走っていると、地図に載っていた「奄美クレーター」という場所だった。結構深そうな赤尾木湾(あかおぎわん)だ。ここに太古に隕石が落ちて、直径3,2キロ、周囲10キロのクレーターが出来た海。まだ確定的な立証はなされてはいないことらしいが、日本で初めて発見された隕石によるクレーターなのだそうで、完全なる湾となった美しい場所だった。メキシコのユカタン半島のクレーターに比べればはるかに小さいが、日本中回っても、このような不思議な場所に出会うことはなかった。