地上界と幽界の間

お彼岸が近づくと、奇妙な夢ばかり見るようになる。
ゴルフコンペで疲れた朝方、重苦しい夢を見た。それは、地上界にしては軽く、幽界にしては重い感じの夢だった。私は大きな橋を越えようと昔の汽車に乗った。途中で降ろされ、駅員から指導を受けていた。駅員でもないのにお客を誘導するようにと指示されたのだった。
後から気づいたのは、彼らは成仏せずに、昔の駅員の姿で、地上界とは別の領域で過ごしている人たち、つまり霊体だった。 幽界がすでに満杯なので、そこで待機している者たちばかりだった。列車が到着するたびに老若男女が少し下りてきては、残りの人が次の駅まで乗って行った。顔は皆、暗い感じだったが、中には明るい女性の姿もあった。ある意味では、どこかのレジャー施設にも思えたが、空も少しオレンジ色に染まったままだった。駅員に「私は退散します」と言って次亜空間を出て行って現実に戻った。朝の7時半だった。