ラスベガス

アメリカ・ネバダ州にあるラスベガスは、カジノでできた街で有名だ。 どのホテルも、入り口からスロットのマシンがずらりと並んで、強烈な音楽が鳴り響いている。メインストリートでは、様々なイベントが行われ、夜の11時を過ぎてもそのざわめきが衰えることはなかった。 砂漠のど真ん中に出来上がった「眠らない街」ラスベガスは、人々の欲を満たすのに十分な街でもある。1日に最高額億単位のお金を投入する中国人は、今やラスベガスを動かす最良のお客になっている。 ホテル経営者は、部屋の温度を極端に下げたり上げたりしながら、部屋の居心地を悪くさせ、ギャンブル会場へと足を向かせることは、常套手段にもなっている。 イベント会場では、数億円が投入された催しが毎日行われている。東海岸のブロードウェイよりも人種を超えた世界中の人々が集まっている。 お金が動くので、ついつい使ってしまうために質屋が数多くあるのも特徴で、ドライブスルーの結婚式場まで用意されている。ラスベガスは、結婚が他の州より簡単で、用紙一枚で手っ取り早く行え、他の州からも来る人が多いという。ただ、酔った勢いで署名することもあるので、翌日覚めた時の離婚もあるようだ。 そして、深夜に有名なタワーから出ようとした時、背後から声を掛けられ、「出口はどこか」と白髪の紳士夫婦から尋ねられた。私も「どこから来たの」と尋ねると、「ポーランドから」とニコニコしながら返してくれた。 率直に言えば、ディズニーランドのような巨大な大人の遊び場だと理解した方が良いだろう。ただ、人種を超えた者たちのほかには、黒い渦が様々な場所でうねっている。そこへ入ると悪魔にそそのかされ、身動きのできない状態になる。 私がそこへ行った前の週に、ギャンブルに負けた男が銃の乱射で大騒ぎになっていた。霊たちのさ迷いが、黒い集団となって街を闊歩している。そこは、用心すべきだろう。 ここラスベガス空港から宇宙人との共同開発で有名なエリア51までそう遠くない。空港から出発する真っ白く何も書いていない飛行機は、政府専用機で、極秘に科学者が数十人毎日乗っている。そして、ラスベガスの一角に地下の基地が設けられ、巨大な空軍の施設がある。そこへは、ビルの一角から降りることが出来るが、誰もそのことを知る人はいない。人間の顔をして、人間ではないものがいるのもこの町の特徴と言える。 この町に入る前に、スーパーのトイレでは、「行方不明」のビラがよく貼ってあった。アメリカでは、通常に行われているアブダクションである。どのガイドもそのことはよく知っているし、日常茶飯事のようだ。このようなことも日本に帰ると、どこ吹く風で、能天気な国で、科学には疎い国だと、つくづく思う。