メキシコ旅行6

カンクン

最後の日となった。 12時より空撮をするためにホテルのロビーでガイドを待ちあわせ、そのままヘリポートに向かった。ヘリポートは、ホテルから10分の場所だった。 少し年老いた白人の操縦士は、穏やかな口数少ない人だった。 ヘリはあっという間にカンクン上空を飛んだ。湾を過ぎるあたりには小さな島が見えた。縦一キロほどの島だが、完全にリゾートでシュノーケリングやダイバーのメッカになっていた。島の中央にイルカと人間の交流場所としてのセラピー体験場所が見えた。 リゾートでこういうことが自然にできる発想は、主にアメリカ人の発想のようにも思える。この地球は、人間だけではない共存の世界だと思い知らされる。島の突端には、何故かマヤの遺跡があり、恐らくそこでは、灯台の役目を果たしてしたのではないだろうか。 マヤ人の霊の息遣いが今日まで、しかも上空まで伝わってくるのも不思議な世界である。 私は一人では心もとなかったのだろうか、ガイドを無料で搭乗させていた。このあたりが融通の効くメキシコ人の配慮なのだろう。おかげで聴き取れなかった操縦士の話をガイドが解説してくれた。 カンクン市街へ戻ろうとするヘリの真下に、世界一と言われるプライベートリゾートを見下ろす位置に入った。 白い砂浜に青い海、細長い島のようなリゾート地区。ラグーンを囲むゴルフ場。湾の内側にはワニが数百匹いるらしい。そのゴルフ場にワニが上がってきて、ちょっかいを出す白人の手を噛み付いたりするらしい。 しかし、ワニと人間の共存が、ここでも自然のことのように行われている。日本であれば、この様な共存はあり得ない話である。 30分の空撮は、あっという間に終了した。女性のガイドにビデオを持たせUFOが出たら映すように頼んでいたが、現れることはなかった。