メキシコ旅行5

セノーテ

翌日、朝早くホテルを出てカンクンのプライベートツアーとなった。
ガイドの女性は、超自然派のタイプだった。いきなり湧き水で有名な場所でシュノーケリングをするという。昼過ぎだと水が汚れて光のシャワーがカメラで写せないという。言われたとおりその指示に従い、セノーテ(天然の泉)に行き、美しい光のシャワーを写真で捉えることが出来た。
その感動を残してラグーンの方へと向かった。ラグーンでは細い川をぷかぷか浮かぶだけですよ、と言われ、細い川の中に浮き袋を逆さにして浮いた。川の流れだけで本当に浮くだけだった。体は流れに逆らうことなく自然に流れてゆくのである。自然との一体感があり、鳥の声しか聞こえない静寂がそこにあった。そして、美しい青空にゆっくりと流れる雲、それだけだった。後から聞くと、昔はワニが出ることもあり、驚いていたというが、最近は柵を設けたためにワニは出なくなったと言う。
あまりの自然の一体化に思いを馳せ、都会には戻りたくない心境が芽生え出てくる。本当に不思議な街であるこのカンクンは。
何故か、隕石の落下が原因で山が無くなった、というが、様々な自然や恐竜の滅亡を導いて、この静寂な自然が生まれたようで、非常に神聖な場所だと感じることが出来た。
最後に、マヤ族のピラミッドを案内された。アステカのピラミッドとは違い、非常に小規模だった。ただ、周囲には墓があり、そこには霊となったインカの番人たちがいた。色とりどりの服をきた番人で、私に憑依をする事はなかった。礼儀と信念、誠実を重んじる種族である。私たちが帰ろうとすると、急ににわか雨が降り注いできた。
私を帰したくないのだとガイドに云った。本当に霊の姿になっても忠実なものたちだった。

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