マスターズ

ゴルフの最高峰のマスターズにタイガー・ウッズが参加していた。腰の痛みが少し回復したようだった。目を見ていると、パワーがまだ漲っていた。しかし、オーラは以前に比べると、薄く生霊や浮遊霊にいつ襲われてもおかしくはなかった。 すると、9番ホールで右サイドの枯れた松葉の上からの2打目を放った直後に、右手首に強烈な痛みが走った。覆いかぶさった枯葉の下に大木の根が張っていたのだった。 彼は「関節がずれたような感じがしたが、その後はまた手が動くようになった」とは言っているが、それまでの顔の表情から一気に変化したのがテレビ画面からはっきりと分かった。実は、大木の根は、神々が仕組んだ罠でもあった。大木の下に魔を潜めさせ、過去の栄光を再び彼の手中に戻すわけには行かなかった。 そして、その大いなる痛みの底には、父親を始めとする先祖の苦しみがあることを、彼は理解しなければならなかったのである。