ピック病

  『 「うるさい、俺はどこもおかしくなんかない。自分のことは自分が一番わかっている」
いきなり父が怒鳴った。それは、あきらかに認知症の症状が出ているのに、車の運転をやめない父に、
「病院で認知症かどうか見てもらおう」
と促した時のことだった。 「自分のことがわからなくなるのが認知症なんだって。そうじゃないなら、検査を受けて証明してよ」
と、私が言うと、顔の横にこぶしを作って振りかざし、娘の私に殴りかかってくる。
年をとった父のこぶしは、スピードも遅く、よけるのは造作ないし、当たっても痛くなかった。逆に滑稽ともいえるその姿に、私は何ともいえない情けない気持ちになっていた。
かつては小学校の校長を務め、頑固だけど、穏やかで愛嬌もあった父……。
父が認知症の診断を受けるまで、とにかく病院に行かせようとした私は、こんな不毛なやりとりを何年も繰り返した。(Yahoo ニュース)より 』

  

星椎水精先生のコメント

   ピック病は、脳の前頭葉と側頭葉が萎縮する「前頭側頭型認知症」の一種で、脳に「ピック球」と呼ばれる細胞の構造物が見られるものを総称して言われている。
痴呆もさまざまな形でさまざまな症状を見せる。怒ったり泣いたりするだけではなく、痴漢行為や万引きまでとその幅は広い。人間の根底にある心理がむき出しになり、理性が効かない状態で、ブレーキの利かないポンコツ車のようなものだろう。
それでも、周囲が明るく解釈できるのか否かといった解釈になる。先祖に暗い人の影があった時には、犯罪行為へと向かって行き、本人に全くの意識はない。これは、人の好い性格のものが、先祖や浮遊霊に支配される多重人格にも似ている。このような家族を出さないためにも、先祖の浄霊がいかに大切なのかが分かるだろう。