スタジオ

テレビ出演のために東京のテレビ局に入った。地下のスタジオで、私の前座が恐怖映像であったために、神主のお祓いが行われた。私もリハーサルでホトホト疲れ切っていた。 神主が入る前から、スタジオの暗がりに群がるように浮かばれない生霊、生き死霊や浮遊霊たちがいた。彼らは、全体よりも妙に目だけが輝いていたのだ。出演の時には、背後からそんな霊たちが油断した私の体を強く引き、私は体力を失いかけた。芸人たちは、こんなところで芸を競っているのかと、過酷なまでの仕事場をじっくり眺めることが出来た。 はっきり言って、その神主には全く力がなかった。彼もかなり緊張して、祝詞を述べるのが精一杯だったようだ。霊視が全く出来ない神主は、意味のないものである。 そのスタジオは、今後更に死霊が増え、良いスタジオにはならず、良い番組も出来そうにもない。早く浄霊をしなくては、と思ったほどだった。