キャディさん 

ゴルフのコンペで明るいキャディさんに出会った。
日焼けして明るいのが特徴の20歳の女性だった。
コースでは、前の組が遅かったので、彼女は自分のことをあからさまに話し出した。
「私は算数が苦手で、高校受験にはどんな高校も無理だとあきらめていました。まず、算数を少しは勉強しようと、お父さんに教えてもらおうと聞いたら、お父さんも分からないって言ったんですよ。でも、お父さんは、分からない算数を勉強し始めて、今度は私がお父さんに教えてもらいました。偉いでしょ、お父さん。それで少しは分かり始めて学校へ何とか行けました。」
彼女は、自分が出来ることをやるんだと言っているし、キャディは明るくしてあげないとお客さんに悪いとも言っている。
どちらかと言うと南方の現地人っぽい感じの子だが、親子関係は良好そうである。彼女にまとわりついている多くの黒い影が先祖であることは間違いない。それを取り除いて行くと、もっと幸せな人生がくるなとつくづく思った。