オーストリアへ  第1日目 成田空港


夏間近の成田空港までの道のりは結構長い。ゴールデンウィークをあえて避けたので、ホテルや空港の人気は比較的少ないと言える。
数十年前の旅行好きな日本人の熱い感情は、そこにはなかった。冷めた日本人の若者老人たち。服装のチグハグな中国人やどこか品のない韓国人。旅慣れた白人の男女。共通して言えるのは、バランスの悪い家庭の生活である。愛を求めて彷徨う中年男女。絶えず喜んではしゃぐのは、修学旅行の子供達だろうか。
空港の環境は、従業員の熱心さで非常に良い環境となっている。世界で一番の環境を作っていると言っても過言ではない。悪魔にベールを被されペルーから帰国する際、途中、アトランタで乗り継いだ時、にこやかなアメリカ人の顔を見てホッとしたことを思い出す。それとはやや違う、日本人の気遣いは、人をホッとさせる何かがあるようだ。
ウィーン 11時間かけてオーストリアの首都ウィーンに着いた。空から見たウィーンの街は、田んぼと住宅が綺麗に並べられたモザイクのように美しく整っていた。
飛行機は、静かに着陸して、どこか期待を膨らませるような古都を想像させた。ヨーロッパのどこにでもある人々の風景が、空港内で見られた。白人はドイツ人に近い、黒人もいれば、ロシア系の人種、ユダヤ系、イスラム系、インド系と雑多である。しかし、騒ついた感じではなく、どちらかといえば無表情なのかとも思えた。空から見たのとは対照的に、空港から出た街の風景は、町を流れる汚れたドナウ川と工場地帯、大きなスーパーなど、なぜかバランスの悪さが印象的だった。