お正月

お正月はどこも行く先は、満杯状態と知っていたので、4日目に山口の温泉で一泊した。初めての宿だったが、田舎の畑に囲まれた場所だった。いい温泉が出そうだなと思いつつ、ホテルの受付は、非常に感じが良かった。ただ、ベッドではなく布団部屋ばかりだったのは、多少がっかりした。
お風呂は、露天風呂もあり、環境的には良く、露天風呂の端には、桜の木があった。不思議なのは、そこに桜の花が、3分咲きでピンクの花びらを広げていた。
良い環境だな、と思いつつ、マッサージを受けながら、地元の話を聞いてみた。
すると、そこは昔、雑貨店だったが、ある時、店の主の夢枕に弁天様が現れた、というのである。その弁天様は、「温泉が出るから、そこを掘りなされ」と言われ、ご主人は、その通り掘ったそうである。見事に温泉が出て、温泉宿を開業したらしい。
食事がおいしいのは確かだったが、使い慣れないパソコンでミスをしても、ニコニコしているのは、そこに弁天様がいるからだと後から思った。弁天様というのは、別名、弁財天ともいわれ、鎮座すれば財産をなすとも解釈されている。非常に女性的な雰囲気のする環境で、夜空の星を見ながら、布団を窓辺に寄せて眠ろうとすると、東の空に一瞬、大きなUFOが現れ、東の山裾に小さな光を周囲に散らせながら消えていった。余程そこの家族に徳があるのだろうと考えながら、眠りについた。