ある男性

その男性は、何故か私に話したいらしく、こちらから聞きもしないのに、自分のことや身内のことを語り始めた。

幼い頃から右耳が聞こえず、おそらく耳の神経をやられている、という。左耳は、耳鳴りが激しく、絶えず鳴っている状態。あごは、小学生の頃、顎関節症になり、突然、あごが外れたりする。毎月、歯医者には通っているらしい。前歯と奥歯の数は、非常に少ない。

最近、彼の奥さんは、脳梗塞で緊急入院し、目の上の方から頭蓋骨を切り取って、血管の塞がった場所だけを早急に見つけ、血液を通したそうだ。もし管が破裂したら、半身不随になるという。幸いにも目の神経や耳の神経を侵すことなく、手術は成功したらしい。10日足らずで退院したようだ。

だが、この家には、先祖が大暴れしているなどと誰も気づかないようだ。年をとれば、誰もがこのような目に会うと思い込んでいる。私は、この男性の年齢を70歳前と聞くまでは、80歳に近いのかと思っていた。先祖が大暴れしているだけではなく、先祖から相当の気が吸われていると理解した。

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