「ニンジン泥棒」

北朝鮮と中国の国境エリアに、「暗黒地帯」の恵山(ヘサン)という市がある。ここの山奥では、8月から10月にかけて中国人が栽培した朝鮮ニンジンを盗む北朝鮮人が後を絶たない。そこで、中国の農民と朝鮮人の戦いが続いている。初期の戦いは喧嘩で済んだが、最近は猟銃での殺し合いに発展した。どちらも生きるために命がけである。 殺された朝鮮人は、無縁仏で山奥に捨てられている。 或いは、ニンジン泥棒だけでは済まない国境地帯に、幼い子供の売春も後を絶たないようだ。本当に無秩序になった北朝鮮は、やがて大きな試練がやってくる。それも、ある日突然起こるだろう。暴動を起こすのは、生きた人間だけではない。亡くなった霊たちも、大きなエネルギーとなって、この無秩序な国を転覆させるだろう。 国のトップにいるものは、「ニンジン泥棒」であっても最下層の人々を大切にしなければ、大変なことになるということを思い知ることになる。